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【アラフォー新米ママが妊活中】③〜4回目の人工授精結果待ち

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妊活グッズ必需品のごく一部

恐怖の宣告

ケヤキの木が芽吹いたかと思えば桜は早くも散りはじめ、春は足早に通り過ぎていこうとしているのに…あぁ肝心の私のカラダには未だ春が来ない!

あちらこちらで聞こえた春(ラブ)色の猫達のさかり声が嘲笑うかのように、すでに3回連続リセット。

私だけ冬眠したまま、今また4回目の人工受精結果待ち中である。

「お猫さま、すみませんが妊娠の仕方を教えてくださいませ。」

私よ、野生の生命力を忘れたか!情けない!!私の春は何処か!?

・・・なんて言っていますが、私が実を結ばないのはカラダが冷えているのも原因だと思われますニャー。

王子を授かったときの私は、岩盤浴ヨガをして、お風呂もゆっくりと浸かれていた。カラダの底から温めることが出来たのだが、王子で24時間臨戦態勢という今は、そんな事、夢のまた夢。

股関節も出産後でガッチガチだし。

いや、ホント、妊娠したい人は冷えと血流改善したほうが良いです。

私の知人の話ですが、シンガポールで4年不妊治療した女性が日本で1年足らずで妊娠しました。

成功要因の1つは「たぶんお風呂に浸かったから」とのこと。シンガポールでは暑いからシャワーが多かったと言っていたので、やはり妊娠力をつけるには「血流がよくカラダが温かいこと」が必須なのでしょう。

恐怖と期待の体外授精

今回、4回目の体内受精をするにあたり、担当医から、ついにあの言葉が出た。

「今回ダメだったら次回は体外受精したほうが良いですよ。」

ハイ、普通にスラスラ~っと、言われました。

いやぁ、そう簡単にいわれましても。体外受精となると採卵するのですよ。排卵誘発剤なるものも飲まなくちゃいけないみたいだし。

それに・・私この前見ちゃいましたから!

外来待合で採卵したであろう女性が顔真っ青でふらふらで旦那さんがものごっつくアタフタしているのを見たんです!

それを・・それをしなくちゃいけないなんて・・。

しかも1回で40万弱費用がかかるんです。体内受精の約10倍。

人の懐具合も知らないで、よくまぁ平然と言えたもんだわ。

そんないじけた気持ちを心の中にしまい、

「はい、宜しくお願いします。」

担当医の言葉に静かにそう答えていた私。

第1子は幸いにも3回目で授かったため、今回も3回目くらいで妊娠できるかな、なんて勝手にタカを括っていたのだが、なかなか相手(自分?)も手強いとうなだれる日々だ。

体外受精は女性の卵巣から採卵し(噂ではこれが痛いらしい)、採卵したものが培養液の中で調整精子と受精するのを待ってから女性の子宮に戻す—-と、こういうことのようだ。人為的に受精させるのは顕微受精といい、この体外受精より更にステップアップした治療となる。

今まで受けていた体内受精は、精子の調整だけをして排卵日にそれを注入するだけ。自然に近い治療だが受精できたかどうかはわからなかった。

しかし、体外受精は受精卵を戻すため、後は着床を待つのみとなる。妊娠の可能性はむろん上がる。

担当医曰く、「体内受精は昔からあまり内容が変わってないが、体外受精は精度が上がっている」とのことだから自ずと期待値も上がるわけです。

怖いけど期待もしちゃう、妊活心。字余り(けい子、心の俳句)

今回結果が出れば、体外受精への恐怖は杞憂に終わるのだが・・・次回、ついに不妊治療の核心に触れるのか!?【了】(2016年4月10日「ムーラン」掲載)

五十嵐けい子(いがらし・けいこ)
歯科医師。1973年生まれ。1997年歯科医師国家試験合格都内歯科医院の院長、副院長を経て恵比寿にある歯科医院に副院長として勤務。41歳にして第一子を出産。同時に、12年越しの「長い春」にピリオドを打ち、入籍。現在、近くのクリニックで週に1日勤務しながら、生後9ヶ月の愛息子の育児に追われる日々。そんな中、第2子の「妊活」に挑戦することに。

編集者

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ウェブマガジン「Colette」は、ベルエポック期から活躍し、二度の戦争を乗り越え、最期まで精力的に執筆活動を行い、また華やかな私生活でも知られたフランスき...

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