• HOME
  • HOME
  • COLUMN
  • 【アラフォー新米ママが妊活中」①〜産みたい時に産む幸せ

【アラフォー新米ママが妊活中」①〜産みたい時に産む幸せ

COLUMN

我が家のエブリデーモーニング

今日も王子様が泣く声で目が覚めた私。

「あーおはよう、あれー、ふむふむ・・うんちか。」

そう、最近の我が家のエブリデーモーニングはホカホカのうんちから始まる(食事中の方、ごめんなさい!)。

うんちに始まりうんちに終わることも少なくない。離乳食が始まった我が子のそれは、言葉に言い尽くせないほど臭いのだけれど、そんな生活ももう慣れちゃった。

わたし、五十嵐けいこは41歳にして、7か月の男児(王子)を子育て中だ。

ここまでいろいろあったのだけれど、その話はまた追々するとして、簡単に王子を授かった経緯をお話しする。

3回目の人工受精で妊娠できたのは、一昨年の9月のこと。そして、昨年6月に出産。さらに、出生届提出前日に滑り込み入籍をしたという(入籍前に人工授精したの?と突っ込みたい人、わけわかんないですよね。後で詳しく説明します)、アラフォー歯科医師・五十嵐けいこであります。よろしく!

出産と結婚は12年間の努力と忍耐の結晶

実は、旦那さんと結婚するまでの12年間は、女の運命バイオリズム的にはかなりの低空飛行でした。去年、ようやく訪れた出産と結婚は、それ故に、感激というよりも『達成感』がひとしおで、出産前は「仕事大好き」だったわたしからは考えられないくらい、この子育てに没頭している。というよりも、没頭せざるを得ないのだ。

乳児期時代の子育てをひとことで言うと、常に王子様の動向に目をむけ、王子様の機嫌を損ねないように、また泣き止ませるために全エネルギーを注ぐ1年だ。

慣れてくると、目の動きや口の開き具合、よだれの出方、泣き声の違いで、王子様が求めているものを察するようになる。

これは母の愛なのか、それとも責任感なのか?

少なくとも、わたしの歯科医師としてのキャリアを中断し続けても構わないと思えるほど、私は王子様である息子クンに求められていて、それは不思議と不愉快さを伴うものではないのだ。

「えっ、ちょっとストップ!私の貴重な人生なの!何がベストで効率的か考えたいから、少しでいいから時間をちょうだい!」

時折、心の中でそんな叫び声が聞こえてくるのだけれど、王子様が僕(しもべ)にそんな時間をくれるわけがない。

忙しい、考えられない、眠い、可愛い、温かい、これが子育てワールドなのだ。

わたしのようなアラフォーだとここに、体力低下、老眼、といったワードが追加されるかな。

結果的にアラフォーで出産したわたしだが、しかしなしながら、アラフォーで産むっていうのは結構おすすめかもしれないと思っている。

20代、30代と、自分のことだけを考えて好き勝手に生きてきたから、正直、もう思い残すことはほぼない、というぐらい精神的余裕がある。

忙しいながらも、母に精神的余裕があり落ち着いている方が、子供にも、安心感や安定感が伝わるはず。結果として、気難しくない、育てやすい子になるのではないだろうか。

かくいう我が家の王子も大らかでわかりやすい子どもなので、たぶん子育てとしては楽なほうだと思う。

もちろん高齢出産には、胎児異常などのリスクが高いことを無視してはいけない。それでもやはり、「産みたい時に産むのが幸せ」につながると信じているので、リスクは覚悟するしかないのではなかろうか。

さて、そんな高齢子育て真っ最中のわたしだが、実は再び人工受精中なのである。

そう、衝撃の第2子希望!しかも年子で!

まあ、無謀な挑戦だってことは百も承知の介ですから、そこのアナタ、突っ込まないでください。

これは、わたしたち夫婦の年齢が高いことが理由かもしれない。もしわたしたちに何かあったら一人っ子ではかわいそうだ。独りで、行く末不安な日本の荒波にもまれることを考えると、せめて、兄妹で手を取り合って生きていってほしいのですよ、母は。

人工授精の結果がでるのは来週あたりかな。今も、子育ての合間、自分の体の些細な変化も見逃すまいと、隅々まで気を巡らせて生活しています。

ちょっとお腹が張って少し寒気がする気がするので、よい結果だと嬉しい。

人工受精の結果は次回ご報告出来るので良かったらまた、わたしの話を開いてくださいね。【続】(2016年3月9日「ムーラン」掲載)

五十嵐けい子/(いがらし・けいこ)
歯科医師。1973年生まれ。1997年歯科医師国家試験合格都内歯科医院の院長、副院長を経て恵比寿にある歯科医院に副院長として勤務。41歳にして第一子を出産。同時に、12年越しの「長い春」にピリオドを打ち、入籍。現在、近くのクリニックで週に1日勤務しながら、生後7ヶ月の愛息子の育児に追われる日々。そんな中、第2子の「妊活」に挑戦することに。

===

編集者

5,979 views

ウェブマガジン「Colette」は、ベルエポック期から活躍し、二度の戦争を乗り越え、最期まで精力的に執筆活動を行い、また華やかな私生活でも知られたフランスき...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧