細羽強のしあわせの投資額
〜自由な人生を生きるために①
ご挨拶
こんにちは。私は、細羽強(ほそば・つよし)と申します。個人投資稼業を生業とするようになって、今年で8年目です。その前は、地元系金融機関(信用組合)で事務職を担当していました。
「株式投資をわかりやすく、簡単に、読者の方々に語りかけてほしい」
という依頼が編集部のY女史からありまして、本連載をはじめることになりました。
さて、「いま株を始めようかな?」と、突然思い立った人がいたら、ちょっと立ち止まって考えてください。これまでにも、気分で高いものを購入してしまった経験があるでしょうが、だいたい「いま必要だ」と思ってしまったからではないでしょうか。
基本的に、商売とは、「安く買って、高く売る」もの。そのためには、どうしたらいいのかを考える必要があります。物質なら仕入れて必要な人のところに届けることが出来れば利益が発生しますが、株は時間とともに価格が動いていくものです。
つまり、株で利益をあげたいなら、その株が、将来、価格が上がるかどうかを見極める必要が出てきます。いまその時の行動を起こすとその結果は後からやってきます。いま(今)は間違いなく過去になりますので、将来後悔しないためにもいまは我慢して落ち着き学ぶ必要があります。
相場は、プチコロナバブルで沸いています。みなさんの周囲でも、「50万儲かった」、「100万儲かった」などという景気のよい話が飛び交っているかもしれません。そうした空気に煽られてしまうと、本来の価値よりも高く購入してしまう危険性があります。モノでも同様ですが、相手に「今しかない」と思わされることは、基本的に相手のポジショントークであるので、いったんその場を離れて、知識をつけてから再度相手の元を訪れるのがいいでしょう。
というわけで、株を始めようと思うなら、まずは落ち着いて、「株とはなんぞや?」というところから、勉強なされると良いと思います。
株とはお金とはなんぞや?
そもそも論ですが、お金とはなんだと思っていますか? あくまで私見ですが、お金とは、「過去の信用として数値や貨幣として残るもの」で、「誰かに何か満足を与えた時にいただけるもの」ではないでしょうか。だから、お金を貯めることは、すなわち、信用を積み重ねることになる。その信用がベースとなって、未来の行動の幅が広がるので、今を頑張って信用(=お金)を貯めるべきだと私は思います。
誰にでも夢があります。その夢を実現するために、将来の選択肢を増やすために、お金(信用)をためるのです。だって、千円で出来ることと、1万円で出来ることでは、幅が違いますよね。
「そんなこと言ったって、なかなかお金が貯まらないんです」と不満を口にするそこのあなた。
なぜお金が貯まらないのか、それは入りよりも出の方が多いという単純な理由です。日々の生活で時間と共にお金が残る状態を作ることが未来をひらくために最も重要なことです。とくに借入をしてまで買わなければならないものは、ほとんどの場合、分不相応と見るべきです。その場の快楽に溺れて将来の選択肢を減らすなんてもったいないと思いませんか?
いまを我慢して、未来を想像できるようになれると少しずつ好循環が生まれてきます。めちゃくちゃ現実的な話ですが、現金は自分を裏切りません。
では、次回は、具体的な貯蓄の方法として、私の得意分野である投資の話をさせていただきたいと思います。【続】