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【アラフォー新米ママが妊活中】④〜体外授精の世界へ

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鶏卵を買う時も新鮮なものを手に

アラフォーの現実

お久しぶりです。

いやそれほど前回から間はあいてないですが、少なくとも前の話を読み返してみてその頃から今日までの間に私の中で色々葛藤がありまして、「お久しぶり」とあえて使いたくなりました。

さて、気になる人工授精の結果ですが、4回目も撃沈でした。

まあやはり確実に老化が問題なんでしょうねー。

「私は老化している、私は老化していない、私は老婆…ブツブツブツ」。

こんな日々だから、最近の私は、お店で『鶏卵』を買う時も『新鮮な卵』を選んでしまうくらい、それくらい『卵の老化』に敏感です。

それに処方されたルトラールのせいか(これは本人の勝手な責任転嫁かもしれません)先日までPMS(Pre Menstrual Syndrome=月経前症候群)が今までにないくらい強く現れてしまい、熱がでて全身の関節はギシギシズキズキ痛いうえに吐気・頭痛&腹痛まであり、さすがの私も精神的肉体的疲労からかなりメランコリーになってしまいました。

それでなんだか暫く妊活をお休みしようと思ったのですよ。

でね、1か月休んだところで体は楽だったのだけれど、こうしている間にも排卵が無駄に終わり卵は老化していくわけで、当たり前だけど治療しなければ妊娠の可能性は100パーセント0なわけで…そう思ったらもうね休んでいられなかった。あっという間に妊活復帰です。

はい、ついに体外受精の世界に足を踏み入れることに決めました。

体外授精のメインイベント、採卵と移植

皆さんもご存じなように体外受精のメインイベント、それは採卵と移植。

この採卵がほぼ間違いなく痛いらしいデス…。

聞いたり見たりした感じでは、細い管をズズッと卵巣まで突き抜けさせて!卵巣から吸い取るみたいだけど…!?

う~んそうですね、残念ですが想像したところ痛いのは確定でしょう。

でも…やるしかないのですよ、私は。

それに体外受精の採卵は怖いけど今までの体内受精とは薬から色々違ってくるので、毎月の同じ治療の繰り返しに少し飽きてきた私には、この違う治療が新しい希望となり少し楽しみだったりもして、複雑な気分。

体内受精の時は、体内受精させる前日に排卵誘発剤を注射し、体内受精処置後、あの私を苦しめたルトラールという薬を飲むのだけれど、体外受精の場合は採卵前にセロフェンという卵の質を良くする薬の服用および2~3回ほど卵胞を育てる為の注射をする必要がある—-つまり頻回に通院が必要でかつ注射は自費なので15000円×回数分の負担が家計を襲うと、この辺りが不妊治療の悩ましい問題であるわけです。

それから卵の質。これが高齢不妊治療ではかなり重要で見た目がどんなに若くても卵は年相応もしくは年以上に高齢であったりするみたいです。

女性は胎児の時に約700万個の卵が一度に作られそれ以降は残念ながら作られることはないので、だから高齢になればなるほど卵が劣化していることになるわけだ。

胎児のときにできた卵は出生時には200万個、思春期には2~30万個減少。

排卵しなくても毎月卵の数は数百から数千も減っていき、実際一生のうちちゃんと排卵する数というのは400個程度だそう。

この排卵した卵が優秀な卵というわけだけど、20代での過度なダイエットや30代でのビタミンⅮ不足はこの優秀な卵を減らしているとの順天堂大学の報告があります。

しかし、こうゆう話ってもっと早く高校あたりで教えるべきですよね。妊活始めてから知ったっていう女性って多いと思う。

で、今の私はとりあえず今は採卵待ち。

採卵数や卵のグレードが妊娠率に大きく影響するので必死で注射うったり薬を飲んだりしています。

次回は体外受精のリアルレポートです。

お楽しみに!?  【了】(2016年6月4日「ムーラン」掲載)

五十嵐けい子(いがらし・けいこ)
歯科医師。1973年生まれ。1997年歯科医師国家試験合格都内歯科医院の院長、副院長を経て恵比寿にある歯科医院に副院長として勤務。41歳にして第一子を出産。同時に、12年越しの「長い春」にピリオドを打ち、入籍。現在、近くのクリニックで週に1日勤務しながら、1歳の愛息子の育児に追われる日々。そんな中、第2子の「妊活」に挑戦することに。

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ウェブマガジン「Colette」は、ベルエポック期から活躍し、二度の戦争を乗り越え、最期まで精力的に執筆活動を行い、また華やかな私生活でも知られたフランスき...

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