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よく聞き給え。これが妊娠だ…!! 〜まりこの妊娠悪阻闘病記⑥〜出産まで気絶していたいの巻

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みなさまこんにちは。

コロナウィルスの感染拡大で再びの緊急事態宣言。辛い状態が続いていますが、お元気ですか?

出産を控え、臨月、そしてついに正期産(いつ出産しても問題のない時期)に突入した、フリーアナウンサーの池田麻里子です。

さて、前回の記事ではこの頃見舞われていた数々の症状を具体的にお伝えしてきました。そんな中、分娩を決めた聖路加国際病院での初めての診察の日が訪れます。

まりこの妊娠悪阻闘病記(4)妊娠悪阻で緊急入院!? 妊娠10週目〜11週〜

健康体であれば徒歩で10分程度で着く聖路加国際病院までの距離を、主人に抱えられながらタクシーで向かうという状態です。

はじめての診察

余談ですが、分娩するクリニックや病院の予約は、なんと妊娠10週頃までには済ませておかないと、特に人気の高い施設ですと予約が取れなくなるということらしく、私も妊娠初期に慌ててあれこれ出産経験のある友人を当たったりして調べました。妊娠7週〜8週頃のまだなんとか動けていた時期です。実際、ある友人も、里帰り出産をするにあたり地元のオススメ分娩施設を妊娠10週で予約しようとしたら、既に出産予定日付近が予約でいっぱいで、断られたと言っていました。

私は、結果的に一番近くてすべての設備が揃っている安心・安全な聖路加国際病院に決めることができたのですが、「1回目の診察のときに分娩予約が可能かわかる」という噂もあり、そわそわしておりました。結局、1回目の診察予約ができた=分娩予約OKということで安堵しました。

閑話休題。

聖路加での1回目の診察です。

対応してくださった若い女医さんは綺麗で優しく、少し癒やされました。うん、女医さん、グッドです。で、エコーで赤ちゃんの様子を見ると、以前までに見たエコーでは豆粒か何かのようで人間の形をまだしていなかったというのに、そこには小さな人影が。しかも、手足をぶんぶんと振り回してまるで踊っているかのような、とにかく元気な様子が。

「え?赤ちゃんてこんなに動くの?てか、これ私のお腹にいる赤ちゃん?備え付けのVTRじゃないの?」という、つわりの気持ち悪さもあってか、可愛い動きに驚きはしたものの、感動よりも疑心暗鬼な感想で、にわかには信じられませんでした。

そして薄れゆく意識の中、その時も先生に聞きました。

私「つわりが酷いんですが、薬とかありませんか・・・?」

先生「う〜ん。無いんですよね。」

ショックのあまり、さらに薄れゆく意識の中、主人に抱えられて診察室を移動し、助産師外来へ。もはや息も絶え絶えで、助産師さんに何か説明をされ、動画を観ましたが何も覚えていません。

そんなこんなで地獄の期間が始まりました。

初めての聖路加病院診察から帰宅し、次回の診察予定は約ひと月後。その日は主人の誕生日でした。

それまでにいくらかつわりが治まっていたらいいな、この1ヶ月、看病させてばかりで何もできなかったし、つわりが落ち着いていたら誕生日のお祝いをしてあげたいな、なんて思っていましたが、期待はやっぱり裏切られることになります。残念。

症状は悪くなるいっぽう

聖路加初診以降も、やはり症状は悪化するばかりで、毎日息苦しくて、気持ちが悪くて、泣いていました。

とにかく一日が長い。

気絶して寝ていられる間は気を失っているからいいのですが、目が覚めたのならば最後、再び酸素が吸入できていない息苦しさと吐き気と目眩や吐き気に襲われ続けます。

1秒、1分が長いことなんの。

とにかく時間が過ぎるのを待つほか、苦しくて動けないので何もできません。

どれくらいの時間が経ったか確認しても、わずか5分、10分だったり・・・その度に絶望的な気分になります。

いっそ、出産まで気絶させておいてくれ・・・。

何度も何度も思いました。

そして、とうとうもう駄目だと、悶え苦しみ悶絶していた某月某日夜。

「息ができない・・・(泣)助けて・・・もう駄目だ・・・(泣)」

と、救急車をとっとと呼んでくれと言わんばかりに主人に泣きついたのですが、主人はおろおろするばかり。

え?こんなに苦しみに悶ている人間を前に救急車を呼べないの?せめて救急車を呼ぶべきかどうか判断する前に相談できるところ(救急安心センター事業)があるじゃない?そこに電話してよ・・・(泣)と思いました。

まぁ、私は弟が救急救命士の国家資格を持っており、地元の救急で働いているので救急に頼ることにあまり抵抗がなかったのかもしれませんが。

そして、救急安心センター事業の存在を主人は知らなかった可能性大。

それに、男性とは察する能力が低すぎる生き物ですし、いつもとは違う緊急事態に主人はフリーズしていたのかもしれない。フォローしておきますが、普段は基本的に優しい主人ですから。なので、救急車を呼ぶ判断を下す前に、症状を伝えてどう対処したらいいか相談できる救急安心センター事業という頼れる24時間対応してくださる施設、そこの番号「♯7119」を、まるでダイイングメッセージかのように息絶えそうになりながら主人に伝え、電話してもらいました。

『7119』はダイイングメッセージ?

すると、聖路加病院の救急へ行くべし、という指示が出たらしく、着の身着のままコートを2重に羽織って、主人に抱えられてタクシーで夜中に聖路加へ駆けつけました。

すると、また新しい若い女医さん。

あれこれ問診を受け、ベッドで点滴を2時間ほどすることに。

主人も傍らにずっと居てくれました。

そして、お腹のエコーもしてくれ、赤ちゃんの様子をみることができました。

その時の赤ちゃんの様子といえば、体全体をパウンパウンと波のように動かして飛び跳ねており、こちらの気持ち悪さとは一線を画す平和加減でした。

ただ、可愛いんだけど、、、本当にこんなことが私のお腹の中で??という疑念が晴れないほどに精神もすり減っておりました。

まだまだお腹は全然出ていないので、ただただ苦しいだけで、お腹に赤ちゃんが居て妊娠しているという確信が持てずにおりました。というより、苦しすぎて考えられなかったのです。【続】

池田麻里子

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