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よく聞き給え。これが妊娠だ…!! 〜まりこの妊娠悪阻闘病記⑤〜自分崩壊、もう死にたいの巻

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みなさまこんにちは。

出産を控え、臨月、そしてついに正期産(いつ出産しても問題のない時期)に突入した、フリーアナウンサーの池田麻里子です。

2020年年始に妊娠が発覚したはいいものの、喜びも束の間、日に日に悪化してゆくつわりとの闘いが始まりました。

2月に入り、妊娠も10週目。

巷では、「つわりのピークは8〜10週目」「11〜12週頃がピーク」などなど、期待させる情報も飛び交っておりましたが、実際私がどうなっていったのかみていきましょう。

妊娠悪阻で緊急入院〜妊娠10週目〜

うん、巷の噂は嘘。

全然つわりが収まる気配なし。というかさらに悪化してきている。

この頃の症状はといえば、、、

匂いがすべてダメ(匂いつわり)

たまに主人が飲み会で飲んで帰ってこようものなら一瞬で目眩がして吐くので、飲み会に参加するのはいいが、酒を飲まずに、そして特ににんにくなどの匂いが強烈なものは食べずに帰ってきてくれと懇願する始末。守ってくれた主人には感謝です。

飲食物類の匂いだと、冷蔵庫の匂いそのものは凶器、料理の匂いも全てNG。食材だと玉ねぎや長ネギ、香草系や薬味類の匂いは特にNGで、出産を間近に控えている今でもできれば避けたいものたちです。

音がすべてダメ

以前の記事にも述べましたが、些細な生活音という生活音含め、音がすべてNG。食器類を重ねてくれるな、洗ってくれるな、水道水の流れる音も、鍋の蓋が閉まる音も、ドアを開け締めする音も、椅子を引く音も、袋ががさがさする音も、掃除機なんてかけてくれるなとんでもない!!とにかく音という音すべてを受け付けなくなりました。脳天からガツンと何かで殺されるような感覚になってしまうのです。

水がダメ

飲めないだけでなく、顔や口に触れるだけでも吐きそうに。よって、お風呂やシャワーにまともに入れなくなります。お風呂場なんて湯気もたつのでそれが気持ち悪くて吐きます。妊娠悪阻になった方の話を聞くと、5日〜1週間に一度風呂やシャワーに入れたら万々歳、身体中ベタベタになっていたという話や、気持ち悪さで風呂場で倒れて泡だらけのままご主人に運び出されたという方も。

うんうん、わかる〜〜〜〜!!!!

もうね、そこで息をしてなんとか生きているだけで精一杯なんですよ。風呂なんてはっきり言ってどうでもいい!!

そんな感じです。息をして生きているということ以外のことはすべて贅沢で、不要!!

それくらい弱っているんです。

同じく最悪だったのが歯磨きです。口に歯ブラシを入れる行為だけでトイレへダッシュです。吐きます。そして私は歯磨き粉がダメでした。人工物を取り入れようとしている感じで気持ち悪すぎて吐く。なので、歯磨き粉なしで、とにかく時間との勝負で歯を磨くしかありません。それでも気持ち悪いのですが、まずは下の段の歯を磨いて、一度すすいでから、上の段の歯を磨いて口をすすぐ—-これがスムーズにいけばよいのですが、水がそもそも気持ち悪いので大抵うまく行かずに途中で吐きにトイレへ。そして歯磨きやり直し—-となったりしていました。もう、歯磨きのために起き上がることも無理。そんなときは、諦めることもありました。ただ、私は虫歯が一本もないということくらいしか自慢できることが無いほど歯だけは丈夫なので、妊娠を機に虫歯にでもなったらたまったもんじゃないという意地でなるべく歯磨きは吐きながらでもしていました。歯磨きが苦しすぎる妊婦さんの中には、赤ちゃん用の歯磨きシートなるもので、歯ブラシを使わずに乗り切っていらっしゃるという方もいましたね。

それから私は、歯磨き粉が吐き気を助長するのでNGでしたが、逆に歯磨き粉のミント感が吐き気を紛らわせてくれるという方もいらっしゃいました

息がまともにできない

もう、これほど苦しいものはありませんでした。脳天からバキュームで全身の血液を吸い取られている感覚で、胴体が空洞化しているような、そんな状態です。酸素が明らかに取り込めていない。苦しい。。。息ができない。。助けて・・・!!と毎日泣いていました。当然寝付けず、寝不足にも。「私は腹式呼吸のプロじゃないか。。。」と言い聞かせながらあれこれ呼吸を整えようとするも虚しく、とにかくぜーぜーと呼吸がまともにできない苦しさに24時間耐え続けていました。今思い出しても泣けてきます。

気絶して眠る

本当に苦しかった。眠りにつくときは気絶するときでした。

例えるならば、人間裸でなんの装備も無しに宇宙空間へ放り出されたらこうなるんじゃないかな、、、という苦しさでした。

・吐きづわりによる嘔吐の繰り返し

24時間いつ吐き気に襲われるかわからず、トイレへ駆け込むエブリデイ。食べ物も匂いも一切受け付けないし、食欲が無いのでものが食べられず、胃に何も入ってなくてもえづくわ、胃液や胆汁を吐く始末。内蔵をひっくり返したように嘔吐します。1日に少ないと5回程度。多いと10回以上は軽く吐いていました。あまりに頻繁に吐くので、「トイレがもはや居場所で部屋だ」という妊婦さんもちらほら(泣)

・食べづわりによる嘔吐

食欲がないというのに矛盾しているようですが、食べないなら食べないで、猛烈に吐き気に襲われ、気持ち悪くなるのです。なにこれ?朝起きると空腹で気持ち悪くなることから、英語でつわりは「Morning Sickness」というほどです。結構一般的なつわりの症状なのかも。私の場合はいつ寝ているのかもわからない状態だったので、朝だけ特別に気持ち悪いわけではなく、常に空腹感に襲われると、食欲は無いのにとにかく息ができないほどの気持ち悪さに襲われたので、何か食べなきゃ!でも食べられない!!(泣)そんな状態でした。どうしたかというと、唯一口にできたものがゼリータイプの飲料として市販されている「朝バナナ」というもの。それを空腹が襲ってきそうになったらチューチューと吸って気持ち悪さを紛らわせていました。ベッドサイドに常に3〜4本置いておいて、24時間チューチューできるようにしておりました。口にするのが間に合わないと吐くしかありませんでしたが。

・とにかく目眩でふらふら

寝込んでいるのに目眩でぐらぐら。ずっと船酔いかひどい二日酔い状態。単なる二日酔いで、ソルマックや薬を飲んで落ち着くならいいのに、つわりは24時間落ち着くことはありません。薬もありません。つわりの辛さを想像できない男性の皆様。中には妊娠は経験したもののつわりの症状がないor軽かったせいで、つわりで苦しむ同僚や後輩たちに冷たい態度でしか接することができないお局な女性も。よく聞くがいい。激しい二日酔いと船酔いに効く薬もなく、いつ終わるのかもわからない状態を想像してみてください。せいぜい3日も我慢すれば終わる呑んだくれた酒の顛末とは違い、おそらく一週間やそこらでも終わらぬ24時間続く苦しみです。私は数ヶ月続きました。もし奥様や同僚が妊婦さんで、身動きとれずに引きこもって行方をくらましていたとしても「怠けている」なんて死んでも言わないでください。思ってもダメです。そんなことを口走ろうものなら即行死刑に処します。

・脱水症状

この頃唯一飲めたものが、ソルティーライチです。それをちびちび飲んではいたのですが、それ以上に吐いていた量が半端なく、一日でお手洗いに行く回数は多くて2回ほどという状況でした。「脱水症状になるとさらにつわりの気持ち悪さが増すから、とにかく飲めるだけ水分をなんでもいいから摂るように。」とお医者様からも指導があるのですが、飲めない・・・そんなに飲めないんですよ・・・(泣)

一日に1.5リットルは飲んでと言われても・・・(泣)

妊娠悪阻経験者の中には、2週間で自力で飲めた水分がたった500mlだった方も。死んじゃうよ〜

脱水症状とみなされると点滴登場です。しかしですね、点滴をする度に「少しは楽になった?」と点滴も終わらぬうちに聞かれるのですが、

「え?そんな即効性あるんですか? 特に何も変わらず気持ち悪いです。」

といった具合で、私には点滴で水分は補えても、気持ち悪さは軽減されませんでした(泣)

・体重の急速な減少

飲めない食べられないで、2週間ほどで8キロ体重が減りました。健康体のときはいくらダイエットをしようとも、こんなに痩せることはなかったのに、こんなわずかな期間で8キロも落ちるとは。

2週間で8キロ体重減

飲まずに食べずにいれば人間てどんどんやせ細っていくんだな、と実感しました。めちゃくちゃ不健康ですけどね。ちっとも嬉しくない。

・よだれつわり

これ、この頃はまだマシだったと思える事態に妊娠7ヶ月頃に見舞われます。妊娠初期のこの頃のよだれつわりは、せいぜい梅干しを食べた時にじわわわわ〜っと出てくる唾液量のようなレベルで、なんとか飲み込める唾液量でしたし、その他の重い症状もあったせいで紛れたのか、なんとか乗り切れました。妊娠7ヶ月頃に見舞われた地獄のようなよだれつわりについては追々お伝えします。かなり辛い症状で、妊娠後期の現在も初期の頃より酷く、1日中、口にすぐに溜まる唾液を吐きに洗面所へ駆け込むしかなく、夜も寝付けずに非常に困らされています。

自分の唾液なら飲み込めばいいじゃない?と思ったそこのあなた!

死刑一歩手前ですね。飲み込めたら飲み込んでるがな!ナイアガラの滝のように溢れてくる泥水のように感じる液体を飲み込み続けられますか?

・口の中が常に苦い&味覚障害

もう何もまとも食べられないし、朝バナナをチューチューとしていたとしても、とにかく口の中が苦い。何もしていなくてもずっと苦いんです。数カ月後にいくらかものが食べられるようにはなってくるのですが、そうなってきても、味がまともにしない。口の中は苦く、食後は特に苦さが悪化します。。。

食べ物を美味しく食べられる日常があるって、幸せなことだったんだと痛感。人生の喜びの大半を奪われた気がして本当に苦しい症状です。出産を間近に控えてこの記事を書いている今も口の中は苦く、唾液が止まらず、本当に不愉快です。

大好きな桃の季節が終わりそう。「同じく大好きな梨の季節には間に合って早く生まれてきてちょうだい」と、願って止みませんでした。出産して胎盤が出てしまえば、コントロール不可だった女性ホルモンの暴走によって現れていたすべての不快症状から開放される可能性が非常に高いのです。とにかく産後にこのすべての不愉快な症状から開放されることを祈る日々でした。

もちろん、産後は産後で育児という一大事業が待っているのですが。。。

産後には育児という一大事業が

・アイデンティティー・クライシス。

これも、私はかなり辛かったです。今でこそ割り切って折り合いをつけていますが。身体の症状ではなく、メンタルの症状ですね。上記のさまざまな身体的症状が重なり、もう死んでもおかしくないと思うほどでしたが、この状態で仕事もしばらく休まざるを得なくなり、息をかろうじてしていること以外何もできなくなった自分が情けなく、また、ここまで私なりに積み上げてきたキャリアが寸断されると思うと悔しくて悔しくて涙が止まりませんでした。赤ちゃんがお腹にいることなんて肉体的にも精神的にも苦しすぎて忘れています。主人にもよくこの悲しみと悔しさを寝床で泣きながらブツブツと息も絶え絶えに愚痴っていたことを思い出します。しまいには、

「こんなに肉体的にも精神的にもしんどいのはもう嫌だ。耐えられないよ。赤ちゃんがほしければあなたに(主人に)あげるから、私には死なせてほしい(泣)」

とすら言い出しておりました。自分、崩壊です。上記のような症状がすべて重なり、いよいよ死ぬかと思いました。ていうか、死にたい、もう無理。そんな状態でした。

自分崩壊、もう死にたい

そして、あれこれ手伝いに度々新居に訪れてくれていた母に尋ねました。

「一体いつまでこの症状が続くの・・・?(泣)」

「うん、今がピークかもね。でも、ピークは1ヶ月続くかもしれない。お母さんもつわりがとても辛かったから。」

と、あっさり。

え?ピークが一ヶ月、ピークってのは、ピンポイントの点であって、せいぜい数日とか、1週間とか、そういう話ではなくて、ピークが1ヶ月。衝撃です。もう既に起き上がれずに(吐くときだけ全力で起き上がる)廃人と化しているというのに、この状態があと1ヶ月・・。

もはや、絶望感のみ

もう、絶望感しかありませんでした。

もちろん、1ヶ月で終わる保証も何もありません。

他にも細かな辛い症状はありましたが、以上の症状がピークとして結局2ヶ月続くとは、よく生き延びたものだと我ながら思います。

もちろん、ピーク前後に症状が無いわけではなく(前回の記事の通り、ピーク前の1月も本当に辛かった)、ピークを越えてからもいきなりすっきりするはずもなく、ずーーーーーっと苦しいことには変わりありません。ピーク後の症状はまた次回以降に記載するとして、分娩を決めた聖路加病院での初めての診察の日が訪れるのでした。【続】

 

池田麻里子

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泣く子も笑う、お元気アナウンサー!/ボイス コミュニケーション プロデューサー/株式会社Wonder Zero 取締役CCO(Chief Communica...

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