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【働く女子のピンチャン術】①〜乳がんは自分らしさを見つける好機

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乳がんだと思ったらひとりで悩まない

ある日、ピンチは突然に!

仕事もプライベートも諦めたくないだけなのに、なぜか私たちの行く手には、いくつもの難題が待ち構えています。

例えば、

・結婚したパートナーが転勤族。夫の転勤について行く? それとも……
・仕事に復帰したいけど、全然、保育園に入れない……
・頼りにしたい実家は遠方で近所に頼れる人がいない。
子育てと仕事の両立ができるか不安……
・短時間勤務を選択したら、好きだった仕事からはずされちゃうかも?
・職場のみんなに迷惑をかけているのでは?と思うと、気が引けて……

・・・などなど、あげれば、きりがありません。

仮にシングルでも、子どもがいなかったとしても、私たちが年を重ねていけば、必ず親も年を取ります。当然、介護の必要性に迫られることもあるでしょう。

親が健在であったとしても、ある日突然、自分が大きな病気にかかってしまったり、ケガを負うことになったりすることもあるかもしれません。

事実、私も何の前触れもなく、大ピンチに直面した経験があります。

「検査の結果は、やっぱり悪性でした」

私が乳がんの告知を受けたのは、2012年の春。自分が、40歳そこそこの年齢で「がん」を患うなんて、まさに青天の霹靂。

「乳がんってことは、一体、何をどうしたらいいんだ?」

乳がんを患ったというショックより、これからのことを考えると、不安で頭が一杯になりました。

というのも、私はアラフォー独女。

生活の糧をまかなう唯一の稼ぎ手であると同時に、不本意ながら乳がん患者=お金がかかる人という立場に陥ってしまったから。

積極的に治療には、取り組みたい。できれば、治療に集中したい。けれど、そんなことをしたら、生活が立ちゆかない。。。

何が何でも、仕事は続けなければ!

でも、仕事と治療の両立って可能なの?

頭の中には、数えきれないほどの「困った」と「不安」が、
次から次へと湧いてでてきました。

現実を受け容れ、ピンチをチャンスに変える

今、直面している悩みや不安、問題=ピンチを、成長のきっかけ=チャンスに換えるコツは、1秒でも早く現実を受け入れ、覚悟を決めるに限ります。

まぁ、現実を受け入れることも、覚悟を決めることも口で言うより、ずっと難しいんですけど。

そんなときは、「なんで私が……」という気持ちを一旦、棚上げして、「どうしたら現状に納得できるのかな?」と、視点をスイッチしてみてください。

例えば、乳がんだという診断を受け入れがたいのであれば、「どうしたら、受け入れられる?」に矛先を変えてみる。

納得するには、診断する相手が重要だ、と思うのであれば、自分が信頼できる専門医にセカンドオピニオンの予約をとるのも手。

お医者様に相談するより、乳がんサバイバーに相談した方が、心の整理がつきそう、ってことなら、相談したい先輩を探し、アクセスしてみるのもいい。

どうやったら自分を納得させることができるのか、を考えることは、いたずらに不安をかき立てないのと同時に、自分の価値観をあぶり出す、というメリットもあります。

価値観がわかると、仕事でも、プライベートでも、転機の度に、自分が納得できる(後悔しない)選択&決断ができるようになります。

トラブルに直面して、追い込まれた状況ほど、自分の価値観をあぶり出す最適なシチュエーションはありません。

ピンチに直面していると思ったら、自分らしさを見つける好機到来! ぜひ、目をそらさずに、向き合ってみてくださいね。【了】(2016年4月20日「ムーラン」掲載)

 

土屋美樹

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土屋美樹(つちや・みき) ココロもサイフも満たされる「恋する仕事」発見マガジン『はぴきゃり』編集長。“転んでもただでは起きぬ”をモットーに、働く女性のキャリ...

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